大学院志望の方へ

For applicants

研究室へのお誘い

私たちの研究室では、イオンと電子の流れに関わる生物の高度な仕組みを化学する「生物電気化学」という学問領域を開拓しています。研究室の基本理念としては、生命現象に関わるイオン移動や電子移動を研究するテーマに対して、学生自身が主体的に取り組んでいくことを大切にしています。もちろん、テーマ創出からチャレンジしたい学生も歓迎しています。

研究テーマは以下の3つです。【テーマ1】と【テーマ2】が軸となり、応用展開である【テーマ3】のバイオミメティクスの創出を目指します。

【テーマ1】生体膜透過・輸送系 / 生体内の情報伝達
【テーマ2】酵素電極反応と電子移動
【テーマ3】生体模倣技術“バイオミメティクス”による社会実装

電気化学を核として、分析化学・分子生物学・構造生物学・計算科学・材料科学などを融合させた基礎研究を遂行しています。また、ケミカル/バイオセンサ(農業・ヘルスケア・メディカル用途)や、次世代型発電デバイス(バイオ電池・微生物電池・塩分濃度差発電・人工光合成)、環境課題解決デバイス(CO2のバイオ資源化・放射性元素の回収)、生命医学(薬物代謝や評価、神経伝達・細胞間コミュニケーション)などの非常に幅広い応用展開にも挑戦しています。

 研究室では、「楽しみ、考えよ。」というモットーを大切にしています。学生を含む研究者に対して、自主性の尊重やディスカッションを大切にしており、自分のテーマに縛られない幅広い知識や技術の習得だけでなく、教員と学生を含めた活発な交流ができる自由な雰囲気づくりを目指しています。

 生体機能化学では、「自分の可能性に挑戦してみたい方」、「生命と電気化学に興味がある方」、「バイオミメティクスの社会実装に取り組んでみたい方」、「何らかのプロジェクトが気になる方」を幅広く募集しています。ちょっと面白そうといった、きっかけでも良いと思います。興味がある方は是非一度、お話をしにきてみませんか? 直接お会いすることで、様々な気づきが得られ、自分の中に新たな発見があるかもしれません。もちろん、オンラインでも対応も可能です。まずは、気軽にコンタクトしてみてください(直接白井宛にメール、あるいは専攻HPの問い合わせフォームから連絡のどちらもでOKです)。
 将来の生体機能化学メンバーと皆様と、お会いできるのを大変楽しみにしております。

生体機能化学分野教授 白井 理

   

受験の流れ

【一次募集について】

大学院入試は、例年8月に実施されます。
願書〆切は7月上旬ですが、受験に必須な英語スコアの獲得、事前の研究室訪問を考慮すると、3月ごろから準備を始める方が一般的です。詳細は、専攻HPで確認することもできますが、まずは当研究室にご相談いただくのが一番です。研究室にお越しになられた際に受験に向けたサポートも実施していますので、お気軽にご相談ください。またオンラインでも対応も可能です。

【二次募集について】

二次募集は、一次募集の状況に応じて実施されます。2022年度および2023年度入学大学院入試では実施された実績がありますが、最新年度の二次募集については、例年11月ごろに募集が公開されます。二次募集は例年1月に実施されますが、願書準備期間が短いため、特に注意が必要です。
二次募集を考えている方は、早めに当研究室にご相談いただくのがベストです。

   

研究室訪問について

研究室訪問は随時受け付けています。
2つのコンタクト方法があります。

① 白井宛に直接メールをする方法
② 専攻HPの問い合わせフォームを利用する方法

研究室訪問では、
・教員との打ち合わせ
・ラボ見学
・学生との懇談
・受験サポート
を一般的に行っています。
1.5 – 2.0 時間程度が目安になります。
ご都合に合わせてアレンジ可能ですので、問い合わせの際にご希望をお知らせください。

   

進路状況と活動実績

直近10年間の卒業生の進路をまとめました。
化学、食品メーカーや製薬企業、機器メーカー、コンサルなどの幅広い企業に優秀な人材を輩出しています。また、アカデミアや研究機関、公的機関へのステップアップも豊富な実績があります。

また、当研究室では、多くの研究テーマで、速い仮説検証サイクル(平均3~4週間)で研究を遂行することが可能です。そのために、論理的な思考と迅速な実験サイクルを経験し、効率よくスキルアップできます。
実際に、修士課程の2年間で、平均4.4回の学会での発表を経験しています。さらに、筆頭著者としての論文執筆件数も平均1.5報であり、国内外に向けたアウトプットを通じた実績を積むことができます。これらの傾向は、内部生/外部生を問わず同様の傾向になります。それぞれのバッグラウンドを活用し、当研究室の軸と融合していく中で、修士課程の2年間で大きく成長しています。
さらに、博士課程に進学している学生も、内部生/外部性を問わず多くいます。本人の努力ももちろんありますが、このような研究環境において、ほとんどの方が3年間で豊富な実績を積み上げ、博士号を取得しています。また、経済面や研究者としての最初のキャリアサポートとしても、学振特別研究員への採択を全力で支援しています。実績として80%の取得率を達成しており、産官学の様々な分野に卓越した博士号取得人材を輩出しています。

  

Q&A

  • 研究内容について知りたいです。

    各研究プロジェクトの内容をごらんください。また研究室見学も随時実施しているので、ご連絡ください。

  • 研究室生活について知りたいです。

    年間スケジュールや、セミナーの詳細などは、ラボ生活をご覧ください。また、過去のイベントも記載しています。InstagramTwitterでも日常や新着ニュースを配信しているので、フォローをお願いします。

  • 電気化学に馴染みがありません。

    生命現象の多くは、電気化学に関わっており、本学問を習得する必要はあります。しかしながら、内部生の場合でも、電気化学に関する本格的な勉強は研究室分属以降に行います。実験と考察をしていく中で勉強していくので、およそ半年で基礎を理解することができます。

  • 電気化学の勉強法を教えてください。

    4回生や外部入学の修士一回生向けに、電気化学セミナーを開催しています。「ベーシック電気化学」を教科書として、半年程度で基礎を習得します。発展的な内容については、各自の研究テーマに応じて、様々な教材や文献を活用できます。

  • 電気化学や物理化学の初心者でも研究できますか?

    研究テーマやそれぞれのプロジェクトへの興味や好奇心があれば、まったく問題ありません。研究テーマを進める上で、実践的に学ぶことができます。むしろ、様々な専門バックグラウンドを持っていることが研究遂行において強みになることがあります。

  • 研究室見学はどのように申し込めばよいですか?

    2つの手法があります。白井宛に直接連絡するか、問い合わせフォームをご利用ください。研究室見学は随時受け付けていますし、オンライン対応も可能です.まずは気軽にご連絡ください。

  

連絡先

1 白井宛に直接メールをする

shirai.osamu.3x@kyoto-u.ac.jp

2 専攻HPの問い合わせフォームを利用する方法

問い合わせフォームはこちら